ワインは、ヴィンテージ(収穫年)によって大きく味わいがかわる飲物です。
ビールや日本酒など、他の醸造酒に比べて、ワインは仕込み水を使用しないため、
原料であるブドウの作柄が味わいにダイレクトに影響します。
評価の高いヴィンテージ(ブドウの出来が良い年)は、
・酸、果実味、タンニンなど各要素がしっかりと発達する
・風味が強い
・より長期の熟成が期待できる
と言われます。
逆に評価の低いヴィンテージ(ブドウの出来はあまり良くない年)は、
・軽やか
・熟成感が現れやすく、若いうちから楽しめる
というよさがあると言われています。
ヴィンテージの評価が同じ得点でも、
・酸がきれいできめ細かいタンニンのエレガントな仕上がりのヴィンテージ
・酸が少なく果実味とタンニンがぎっしりつまった力強い仕上がりのヴィンテージ
など、それぞれのヴィンテージには個性があり、
決して同じヴィンテージは存在しないというのも、ワインの面白いところだと思います。
気にいったワインは、ぜひ、良年だけではなく、毎ヴィンテージ楽しんでみてください。
優秀な造り手は、難しい年にも魅力あるワインを仕上げることも多く、
難しいヴィンテージならではの軽い味わいに、良年では見えてこない美しさを見出すことも
あると思います。
それぞれの産地の協会で公表しているヴィンテージの評価をまとめました。
1から5点で、5が最高点です。
*ここで紹介するヴィンテージ評価は、あくまで産地全体としての評価であり、
ワイナリーによってはその通りでない場合もあります。
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