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イタリアワインの格付けについて
フランスのAOC法のようなワインの格付けがイタリアにもあります。
まず、EUのワイン法で規定される上級ワイン=VQPRDにあたるのが、DOC、DOCGです。
DOCGが最高の格付けで、葡萄品種、1haあたりの生産量、熟成期間などを厳しく制限され、赤ワインならピンク、
白ワインなら緑のシール(帯状のもの)を首につけて出荷されます。いずれも各地方を代表する銘柄といっていいも
のです。
現在、30を超える銘柄が認定されています。
DOCも同様に規定がありますが、基準はDOCGに比べると緩やかで、より多くの銘柄をカバーしており、300を超え
る銘柄が認定されています。各地方の伝統的な銘柄が入っています。
日常消費タイプのワインはIGT、VdTにわかれています。
VdTは最も下のランクで、イタリア国内で収穫された葡萄から造られたワインです。
IGTは限定された地域で造られたワインに与えられる呼称です。
日常消費ワインだけでなく、DOC、DOCGのような厳しい規定がないため、キャンティ・クラシコのようなDOCGの名醸
地において、規定にとらわれない自由な考え方でワインを造るに、あえてIGTとしてワインを造ることもあります。
法的にはこの4つの格付けにわかれるのですが、格付けが上だからといって必ずしも優れたワインとは限らないの
がイタリアワインです。
DOCGキャンティなのに1,000円のワインもあれば、IGTなのに2万円以上する銘柄もあります。
格付けはあくまでワインのタイプを分類しているだけです。
DOCG銘柄は確かに国内外で広く知られるワインたちですが、すべてが素晴らしいわけではありません。
造り手によっていろいろです。
お気に入りの造り手を見つけるのが、おいしいイタリアワイン探しの近道だと思います。
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