キャンティ-Chianti-
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イタリアを代表する赤ワインの銘柄で、もっとも生産量の多いDOCG銘柄です。
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フィレンツェ、シエナを中心とするトスカーナ州の広範囲を生産地域として認定しており、
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また、イタリアワインが質より量だった時代、もっとも広く世界で飲まれたイタリアの赤ワインであり、
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そのことで、今でもキャンティ=安ワインという印象を持たれがちです。
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渋みが少なく、鮮やかな果実味、伸びやかな酸味が特徴です。
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キャンティ・クラシコに比べると、一般的には軽く、若いうちから飲めるものが多いですが、
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昔も今も、フィレンツェで毎日の食卓を飾るのはこのワインです。
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トマトソースや、やや塩が強いサラミに非常によく合います。
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ハレの日のワインというより、ケの日のワインとして、なくてはならないものだと思います。
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キャンティ・クラシコ-Chianti Classico-
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キャンティ・クラシコ地区は、トスカーナに広く分布するキャンティ地区の中でも、フィレンツェとシエナの間、
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キャンティ・クラシコのワイナリーは、その他の広大なキャンティ地区と、歴史ある自分たちの土地とが
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1996年、晴れてキャンティから独立して、キャンティ・クラシコとしてDOCG を取得しました。
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キャンティ・クラシコは、一般的に、キャンティより長熟で渋みのあるタイプが多いです。
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しかし、最近になってまた、土着品種(サンジョヴェーゼ種)回帰がさけばれてきており、各ワイナリーとも、
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看板のキャンティ・クラシコに力を入れるようになってきています。
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ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ-Vino Nobile di Montepulciano-
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シエナ近郊のモンテプルチャーノ村で造られる赤ワインです。
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同じサンジョヴェーゼ・グロッソで造られるブルネッロに比べ、渋み・酸味とも穏やかな、
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近年のワイン事情では、世界的に評価されるには、強さ・インパクトが重視されがちです。
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そのため、ヴィーノ・ノービレは、トスカーナの産地としては時代遅れという扱いを受けてしまっています。
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しかし、しっかり樽熟されたサンジョヴェーゼのやさしい味わいは、食事と合わせることによって輝きを増します。
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コスト・パフォーマンスの高いワインが多い地方だと思います。
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ロッソ・ディ・モンテプルチャーノDOCも造られていますが、ブルネッロと違い、
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DOCGであるヴィーノ・ノービレ自体が3000円くらいから買えてしまうので、あまり日本に入ってきていません。
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ-Brunello di Montalcino-
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シエナの西、モンタルチーノ村で、ビオンディ・サンティが造ったワインが始まりです。
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きわめて酒質が強く、100年もつワインともいわれます。
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近年、世界的にブームとなっており、価格上昇が著しいですが、力強さと優美さを兼ね備えた味わいは、
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イタリア版「赤ワインの女王」の名にふさわしいものです。
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また、DOCワイン、早飲みタイプのロッソ・ディ・モンタルチーノも、ほとんどのワイナリーが造っています。
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ロッソは3000円前後からいろいろあるので、こちらで好きなワイナリーを見つけてから、そこのブルネッロを買う、
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ボルゲリ-Borgheri-
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トスカーナ州のティレニア海沿岸、リヴォルノ県の南に広がる産地。
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1984年に制定されたDOCでは、白またはロゼしか認められていませんでしたが、
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'94年の改正で、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、サンジョヴェーゼのいずれかを主体にした赤ワインも
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また、サッシカイアは、「ボルゲリ・サッシカイア」として、単独銘柄で、独立したDOCに認定されました。
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スーパー・タスカン(スーペル・トスカーナ)-super toscana-
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トスカーナで、DOC、DOCGといった格付けの枠にとらわれずに、
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自由な発想で造られた高品質なワインの一群を指します。
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格付けとしては劣るVdTやIGTになってしまうので、スーパーVdTといわれることもあります。
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どちらも、バリックと呼ばれる、ボルドーで使われているのと同じサイズの小樽を使用して造られ、
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濃厚な果実味にしっかり樽のニュアンスのある味わいが特徴的です。
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今となっては、サッシカイアは、ボルゲリ・サッシカイアとしてDOCに認定され、
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各社が理想のワインを、DOCやDOCGの銘柄として造ることも可能になってきています。
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その土地ならではの味わいを、各ワイナリーが追及するという流れになってきています。
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